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研修会・特別講演会

令和元年度

1.第29回 通常総会 特別講演会

1)概 要
 日本の食料基地として、多くの農畜産物やその加工品を全国に移出している北海道にとって、物流分野は非常に重要な役割を担っている。日本の最北に位置し、四方を海で囲われる地理的条件下、長年の試行錯誤により、トラック・船舶・鉄道・航空をリードタイムや輸送力などに合わせてバランスよく利用しながら現在に至ってきたが、近年のその物流を取り巻く情勢には様々な課題が顕在化してきている。
 物流の問題は、物流分野だけの課題ではなく、北海道の基幹産業である農業の存続にかかわる農業分野の問題でもあり、当事者としての危機感・情報・知恵の共有を図りながら解決すべき問題と言える。
 このような情勢のもと、北海商科大学の相浦宣徳教授を講師に迎えて、「食料基地北海道を支える物流の役割と課題」と題した講演会を開催した。
 北海道の農産品の移出経路とその特徴を明らかにした上で、新たに顕在化してきたJR北海道の営業区間の見直し問題、青函共用走行問題、トラック輸送を取り巻く環境変化の影響について具体的に例示いただくとともに、「農産品が選ばれる荷物」であるために、「農業分野が選ばれる荷主」であるために、さらには、「北海道が選ばれる地域」であるためはどうあるべきか提言・助言をいただいた。

2)開催日時 令和元年(2019年)5月29日(水) 14時30分より
3)開催場所 ニューオータニイン札幌 2階 「鶴・西の間」
札幌市中央区北2条西1丁目
4)講 師 北海商科大学 教授 相浦 宣徳 氏
5)テーマ 「食料基地北海道を支える物流の役割と課題 ―物流分野からの問題提起とお願い―」
6)参加者 67名

2.令和元年度農業総合研修会

1)概要
 農業総合研修会については、昨年度まで地方開催としていたが、本年度は札幌市にて開催した。
 近年においては、農協法の改正をはじめ、農畜産物の安定生産に必要不可欠な様々な法令・制度の廃止・改正が断行されるとともに、対外貿易交渉においても農業が犠牲を強いられる結果が続いており、担い手をはじめとした農業生産基盤の脆弱化が懸念される。国内における各農協は、総合事業を堅持しつつ、自主改革を進めながら地域農業の存続・振興に取り組んでいるものの、信用事業の収益性問題という新たな危機も内包し、組織再編の動きがみられる。
 このような情勢を踏まえ、横浜国立大学・大妻女子大学名誉教授の田代洋一先生を講師に迎えて、「新たな農協組織再編と北海道への期待」をテーマに研修会を開催した。
 府県においては、半数以上ですでに県域エリアでの合併あるいは、合併を目指した検討が進められている状況にあり、府県における1県1農協や県内複数農協への合併事例の実態について、その経緯や特徴、中間組織体制のあり方等について解説いただき、課題や留意点が提示された。さらに、これからの農協の進む方向・類型とその中における北海道の立ち位置、また、北海道の農協へのフロンティア的課題など、貴重な提言・助言をいただいた。

2)開催日時 令和2年(2020年)2月20日(木) 13時30分より
3)開催場所 ホテルモントレ札幌 2階 ビクトリア
札幌市中央区北4条東1丁目
4)講 師 横浜国立大学・大妻女子大学 名誉教授 田代 洋一 氏
5)テーマ 「新たな農協組織再編と北海道への期待」
6)参加者 50名

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